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2023年11月30日

12/9(土)・12/17(日) ミニシアター地域交流上映会 vol.4 開催のお知らせ※11/30追記

ミニシアター地域交流上映会 vol.4開催のお知らせ

 

映画と街をめぐる旅がはじまる

高崎×横浜×前橋

あのミニシアターが1日限りのお引越し!

推し作品と豪華ゲスト、名物支配人がやって来る。

12/9(土) START 12:00  前橋シネマハウス

横浜シネマリン 八幡支配人推薦! 逃げきれた夢

 

 

 

2023年/日本/96分

監督・脚本:二ノ宮隆太郎

出演:光石研、吉本実憂、工藤遥、坂井真紀、松重豊

©2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ

 

北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平は、ある日、元教え子が働く定食屋でお会計を忘れてしまうという、記憶が薄れていく症状に見舞われる。そのことをきっかけに、家族や旧友との関係を見つめ直し、新たな一歩を踏み出そうとするが…。主演の光石研を深くリスペクトする監督が、脚本をアテ書きするだけでなく、光石本人の人生を取材し、そのエッセンスを物語に注入した。2019年フィルメックス新人監督賞でグランプリを受賞、映像化が実現した。

 

【八幡支配人  推薦COMMENT】

日本の映画界になくてはならない存在として活躍、12年ぶりの単独主演に挑んだ光石研と、近年監督、役者としても頭角を現し、光石研を敬愛するという二ノ宮隆太郎監督の初タッグは見逃せない。監督のこだわりで実現したという光石研と実父の共演も見どころの一つ。実直に生きてきた主人公を見つめる監督の眼差しが温かい。

 

 

 

 

映画監督、脚本家、俳優。1986年生、神奈川県出身。

『魅力の人間』『枝葉のこと』『お嬢ちゃん』に続く、   長編第4作『逃げきれた夢』で商業映画デビューを果たす。

 

 

 

 

 

 

映画評論家。1971年生、和歌山県出身。

著書に『シネマ・ガレージ』ほか。「週刊文春」「朝日新聞」などで執筆。 YouTube『活弁シネマ倶楽部』MC担当。

 

 

 

聞き手:八幡温子 (横浜シネマリン支配人)

 

〈前橋シネマハウス入場料〉

一般1,500円/大学専門学校生1,100円/シニア・高校生以下   (3歳以上)1,000円

※上映3日前から前橋シネマハウス劇場窓口にて販売

 

 

 

 

 

12/9(土) START 16:00  シネマテークたかさき

シネマ・ジャック&ベティ 梶原支配人推薦! 誰かの花

 

 

 

 

2021年/日本/115分

監督・脚本:奥田裕介

出演:カトウシンスケ、吉行和子、高橋長英、和田光沙、村上穂乃佳

©J&B30製作委員会

 

鉄工所で働く孝秋は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義と、そんな父に振り回される母・マチのことが気がかりで、実家の団地を訪れる。ある日、強風の中で団地のベランダから落下した植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが出動する騒ぎが起こる。父の安否を心配する孝秋だったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。ベランダの窓が開いたままで、忠義の手袋に土が付着しているのを見つけた孝秋は、父への疑いを募らせていく。横浜シネマ・ジャック&ベティの30周年に向けて企画・製作された作品。

 

【梶原支配人  推薦COMMENT

30周年という浮かれ気分を吹き飛ばしてくれる、人に真摯に向き合った作品です。世の中がより、柔軟さや想像力、あいまいなことへの許容力が欠けてきていることに気づかせてくれる作品です。必ず誰しもに濃厚な余韻を与えるはずです。横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年の節目に、我々は、今後もこういう作品を上映していくべきなんだと、気持ちを新たにしました。

 

 

 

 

映画監督。1986年生、神奈川県出身。日本映画学校(現・日本映画大学)で映画制作を学ぶ。前作「世界を変えなかった不確かな罪」に続く、劇場公開作品第二作目。

 

 

              

                

 

 

★カトウシンスケさん(主演)のご登壇が決定いたしました。※11/30追記

俳優。1981年東京都出身。『ケンとカズ』にて第31回高崎映画祭最優秀新進俳優賞受賞。劇団「オーストラ・マコンドー」メンバー。

 

 

 

聞き手:梶原俊幸 (シネマ・ジャック&ベティ支配人)

 

 

 

 

〈シネマテークたかさき入場料〉

一般1,500円/大専1,200円/シニア1,100円/高校生以下800円

※上映3日前からシネマテークたかさき窓口、シアターパスにて販売

 

 

 

 

 

12/17(日) START 12:30  横浜シネマリン

前橋シネマハウス 日沼支配人推薦! 青の帰り道

 

 

 

 

2018年/日本/120分

監督:藤井道人 

出演:真野恵里菜、清水くるみ、 横浜流星、森永悠希、戸塚純貴

©映画「青の帰り道」製作委員会

 

群馬県前橋市で高校に通う7人の若者たち。

高校卒業を間近に控えた彼らは多くの若者たちと同じ悩みを抱えていた。

華やかな芸能の世界を夢みる者、家族と上手く折り合いがつかない者、受験に失敗し浪人生活に不安を持つ者、こどもができ卒業後に結婚を控える者。それぞれが様々な思いを胸に新しい未来へと進んでいった。

そして3年の時が過ぎ7人が再び出会うことになる。3年という時間は、7人の人生を大きく変えていたのだった。

 

【日沼支配人  推薦COMMENT】

映画監督藤井道人、女優真野恵里菜、俳優横浜流星、今や大人気の彼らが大ブレイク前に撮られた本作はファン必見!

原案は元タレントのおかもとまり。彼女のタレント時代の体験をもとに、人が人であるがための感情、夢、後悔そして生と死を誰もが経験したことのある感情と共に描き出す傑作です。

 

 

クリエイター、ぐんま観光特使。1989年生、群馬県出身。2006年芸能界デビューし広末涼子さんのものまねで話題に。現在はクリエイターとして”生きる”をテーマにした作品や絵本創り、講演会を行う。

 

聞き手:日沼大樹 (前橋シネマハウス支配人)

 

〈横浜シネマリン入場料〉

一般1,500円/大専・シニア1,200円/高校生以下800円

※上映3日前から横浜シネマリン窓口、公式サイトにて販売

 

 

 

 

 

12/17(日) START 16:00 シネマ・ジャック&ベティ

シネマテークたかさき 小林支配人推薦!少女邂逅

 

 

 

2017年/日本/101分

監督:枝優花

出演:保紫萌香、モトーラ世理奈、松浦祐也、松澤匠

(C)2017「少女邂逅」フィルムパートナーズ

 

いじめがきっかけで声が出なくなってしまったミユリ。そんな彼女の心のよりどころは、蚕の幼虫”紬”だった。だが、いじめっ子の清水により紬が捨てられてしまう。

「窮屈な現実から誰かが私を救い出してくれる。」と願っていたミユリの前に転校生の富田紬が現れ……。

高崎市出身の枝優花監督が自らの経験を軸に少女の繊細な心を時に大胆な語り口でみずみずしく描き出す。

 

【小林支配人  推薦COMMENT】

かつて養蚕業が盛んだった群馬県。今では世界遺産となった富岡製糸場で作られた生糸は高崎市を経由して横浜港まで運ばれたそうです。本作は、蚕のように外見も内面も変化していく少女たちの美しくもあり残酷な青春の刹那が描かれていきます。今回の交流上映会はこの作品のためにあるんじゃないか?いや、この作品を上映するために上映会があるんじゃないか?というくらいご縁を感じてしまっています。

 

 

 

 

映画監督、写真家。1994年生、高崎市出身。初長編映画『少女邂逅』でバルセロナアジア映画祭にて最優秀監督賞を受賞。

MVやドラマも多数監督している。

 

 

 

 

 

1994年生まれ。主な出演作に『根矢涼香、映画監督になる。』  『凪の憂鬱』『ウルフなシッシー』BSドラマ『カメラ、はじめてもいいですか?』がある。

 

 

聞き手:小林栄子 (シネマテークたかさき支配人)

 

〈シネマ・ジャック&ベティ入場料〉

一般1,500円/大専・シニア1,200円/高校生以下800円

※上映3日前からシネマ・ジャック&ベティ窓口、公式サイトにて販売

 

会員割引は、シネマテークたかさき、前橋シネマハウス、横浜シネマ・ジャック&ベティ、横浜シネマリンの会員証、および全国ミニシアター相互割引が対象です!

 

 

 

 

\地域の魅力を発信するミニシアターを紹介!/

 

 

 

 

 

 

 

2004年12月4日に市民のみなさまからカンパをいただき、群馬県初のミニシアターとしてオープンいたしました。

運営母体のNPO法人たかさきコミュニティシネマは、高崎最古の映画館「高崎電気館」運営、高崎で映画やドラマ等の撮影を誘致する「高崎フィルム・コミッション」の窓口を行っています。映画の入口から出口までをモットーに映画を通して町を、日常を、豊かにできるよう活動しています。

 

公式サイト https://takasaki-cc.jp/

ツイッター @ctq_takasaki

 

 

 

 

 

 

 

 

前橋シネマハウスは市営ビルの映画館跡地に2018年3月開館しました。「映画はもう一つの家族」をコンセプトに映画の伝える力を信じて、誰でも気軽に映画を楽しめる場所にしたいという想いから始まりました。

2023年からは「こどもシネマハウス」を開始しこどものための上映も行っています。窓口を広めるためアート系に限らず話題のヒット作から社会作品まで幅広く上映しています。

 

公式サイト https://maecine.com  

ツイッター @maebashicinemah

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜シネマ・ジャック&ベティのルーツは1952年に横浜名画座に始まります。

ビル老朽化とともに建て替えられ1991年に横浜名画座の営業を引き継ぐ形で横浜シネマ・ジャック&ベティとなりました。

現在は2スクリーンにて新作・旧作、話題作からアート系作品まで幅広く上映し、横浜の映画ファンに愛される映画館です。2021年12月に30周年を記念して『誰かの花』(奥田裕介監督)を製作公開しました。

 

公式サイト https://www.jackandbetty.net

ツイッター @cinemaJandB

インスタグラム cinemajackandbetty

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1954年から続く映画館です。2014年にリノベーションし、フィルムもデジタルも上映できる映画館に蘇りました。東京まで行かなくても「横浜で何でも観ることが出来る」をモットーに、国内外の様々なジャンルの映画を1スクリーンで上映する、人呼んで「幕の内弁当プログラム」。ドキュメンタリー少し多め、旧作の特集上映、特に35ミリフィルムを生かした上映を心掛けています。地域に根ざした唯一無二の映画館を目指します。

 

公式サイト https://cinemarine.co.jp

ツイッター @ycinemarine

インスタグラム yokohama_cinemarine

 

 

こんな映画旅のプランはいかが?

※正確な電車のお時間は、各自再度ご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主催:横浜シネマネットワーク実行委員会

協力:シネマテークたかさき、前橋シネマハウス、横浜シネマ・ジャック&ベティ、横浜シネマリン、ヨコハマ・フットボール映画祭、横浜キネマ倶楽部、一般財団法人コミュニティシネマセンター

 

横浜シネマネットワーク

多様な映画が楽しめる街ヨコハマにようこそ!

明治・大正期、横浜では外国の映画が「封切」公開され注目を集めました。

現在も4つのミニシアターに加えて、ヨコハマ映画祭、フランス映画祭横浜、ヨコハマ・フットボール映画祭、横浜キネマ倶楽部などさまざまな映画祭、上映会が開催されています。

横浜シネマネットワークはそんな映画を愛する人々が集まり、独自の上映企画で映画の街ヨコハマの魅力を発信しています。

 

 

 

 

 

2023年11月30日

12/16(土)・17(日) 高崎電気館祭〜クリスマス無料上映会〜

高崎電気館祭〜クリスマス無料上映会〜

 

★舞台挨拶決定★

12月16日(土) 『こむぎの満腹記』16:30の回・上映後

ご登壇者:枝優花監督(高崎市出身) 

【要事前ご予約】
12月/2日(土)10時より高崎電気館(TEL 027-395-0483)にて電話予約受け付けを開始いたします。

 

【枝優花監督プロフィール】

1994年生まれ。群馬県出身。

2017年初長編作品『少女邂逅』がロングランヒットを記録。

MOOSIC LAB 2017では観客賞を受賞、海外映画祭でも評価される。

短編映画「豚知気人生」や、TV「クールドジ男子」「こむぎの満腹記」、

MV「久遠」(Sano Ibuki ドラマ「ワンルームエンジェル」EDテーマ)などの演出のほか、写真家としても活動している。

最新監督作は、ドラマ「ワンルームエンジェル」(全話演出担当)。

2023年11月24日

11/25(土)『PLASTIC』舞台挨拶のお知らせ※11/24追記【中止となりました】

11月25日(土)予定しておりました『PLASTIC』舞台挨拶は、ご登壇者のコロナウイルス感染により
やむなく中止となりました。
楽しみにされていたみなさまにはご迷惑おかけいたしますが、
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。11月24日(金)シネマテークたかさき

 

『PLASTIC』舞台挨拶のお知らせ

 

上映に併せ、舞台挨拶の開催が決定いたしました。

 

日時:11月25日(土) 19:00の回・上映後 スクリーン2(64席)

ご登壇者:宮崎大祐監督

 

【料金】通常料金

 

【チケット発売】

◆シネマテークたかさき会員様先行

 ・シアターパス(オンライン)販売:11月20日(月)AM0時00分より

 ・劇場窓口販売:11月20日(月)AM9時30分より

 

◆一般発売

 ・シアターパス(オンライン)販売:11月22日(水)AM0時00分より

 ・劇場窓口販売:11月22日(水)AM9時30分より

 

オンラインチケット予約はコチラからお進みください。

 

 

※オンライン予約販売で完売になった場合は、当日券の販売はございませんのであらかじめご了承ください。

※オンラインでのチケットご購入にはシアターパスへの会員登録(無料)が必要です。

 

ご利用について詳しくはこちらをご覧ください。

 

《ご案内》
※当日『PLASTIC』をご鑑賞いただいた方がご参加いただけます。
※この回に限り予告篇の上映はございません。
※舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございますので予めご了承ください。

 

みなさまのご来場をお待ちしております。

2023年11月16日

2023.12/1(金)〜14(木)「BOMシリーズVol.16」アレクサンドル・ソクーロフ監督特集

2023年12月4日シネマテークたかさきは開館19周年を迎えます。

開館を記念して、初代総支配人・茂木正男が特集したかった監督の特集上映、称して「BOM」=Best of MogiMasaoシリーズを開催いたします。

本年は、ロシア映画界を代表するアレクサンドル・ソクーロフ監督の新作『独裁者たちのとき』、長・中・短編計16作品を35mmフィルム上映(※一部デジタル上映)いたします。ソ連時代の全作品は本国では公開禁止でした。映像と音、音楽、役者が一体となり、一幅の絵画を描くように構成される作風が特徴です。

 

■35mmフィルム上映
※『独裁者たちのとき』、『太陽 デジタルリマスター版』DCP上映、『マリア』DVD上映

特別料金
当日一般1,400円、学生1,200円、シニア1,100円、高校生以下800円、しょうがい者割引1,000円、会員1,100円  ※各種ご招待券ご利用いただけます。

上映作品

『独裁者たちのとき』

12/1(金)~12/7(木)連日10:00より ※DCP上映

Skazka
2022年 ベルギー他 1時間18分

 

ダンテの「神曲」を彷彿とさせる冥界を舞台に、神の審判を受けるため20世紀の独裁者たちが天国の門を目指し彷徨う姿が、時には滑稽に、時には暴力的にそしてシュールに我々の生きる現代を貫き、未来を予言する。圧倒的な映像、震撼する音響とともに描いた、まったく新しい史劇。

 

『ヒトラーのためのソナタ』

12/1(金)12:10より※『ペテルブルクエレジー』と併映

Sonata for Hitler
1979年-1989年 ソ連 9分

 

ヒトラーとスターリンの生涯を、記録映像をもとに構成し、静謐さのなかにファシズムの恐怖を浮かび上がらせた映像詩。音楽はバッハの無伴奏フルートソナタ。ナレーションや台詞など説明的な要素は全て排した黒い画面に、ヒトラーとスターリン、第二次大戦をめぐる記録映像の数々が投影されていく。

 

『ペテルブルク・エレジー』

12/1(金)12:10より※『ヒトラーのためのソナタ』と併映

Peterburg Elegy
1989年 ソ連 40分

 

世界的バス歌手ヒョードル・シャリアピン(1873~1938)の家族を描く。

 

『孤独な声』

12/2(土)11:45より

Man’s Lonely Voice
1978年―1987年 ソ連 1時間26分

 

故郷の村に復員した赤軍兵士ニキータを迎えたのは、父と幼なじみの娘リューバだった。リューバと結婚したニキータは、精神的にしか愛せなかったため、家出をしたのだが、放浪した末、やはりリューバとの愛に生きることにするのだった。

 

『セカンド・サークル』

12/3(日)11:45より

Second Circle
1990年 ロシア 1時間33分

 

父親の死で帰省した息子。入れ替わり立ち替わり訪れる役人や医者は一様に機械的で融通がきかない。監督は完成当時、「この映画は今のソ連(崩壊直前)を象徴する」と。

 

『ストーン~クリミアの亡霊』

12/4(月)11:45より

Stone
1992年 ロシア 1時間28分

 

夜、誰もいないはずのチェーホフ館に人影が…。番人の青年が覗くとチェーホフが服を着たまま水を浴びている!甦ったチェーホフとこの青年との交流がモノクロの映像と神秘的な音響で幻想的に描かれる。

 

『ロシアン・エレジー』

12/5(火)11:45より

Elegy from Russia
1993年 ロシア 1時間09分

 

暗闇の中から喘ぎ声が聞こえてくる。瀕死の床にいる病人のようだ。その手を包み込む看護人。ロシアの森林風景や旧い写真などが画面に映し出されていく。監督は本作についてロシア的スケールの作品だと語っている。

 

『静かなる一頁』

12/6(水)11:45より

Whispering Page
1993年 ロシア他 1時間17分

 

SF的ともいえる要素を加えてロシア文学の傑作「罪と罰」を大胆に解釈!

 

『マザー、サン』

12/7(木)11:45より

Mother, Son
1997年 ロシア他 1時間13分

 

重い病にかかっていた母は、人里離れた海辺の森に息子と暮らしていた。生涯を語る母の手を息子は包む。海からの爽やかな風。窓外に咲く小さな白い花。丘の上を蛇行する道。さいはての草原に煙をなびかせて走る列車。蒼い海に漂う白い帆船。母は死に、だが、木々は変わることなく息づいていく。

 

『モレク神』

12/8(金)16:00より

Molekh
1999年 ロシア他 1時間48分

 

ベルヒテスガルテンの山荘でのヒトラーと愛人エヴァ、側近たち…。モレク神とは、子どもを人身御供にさせた古代セム族の信仰に由来する神の名で、旧約聖書では悲惨な災いや戦火の象徴である。

 

 

『太陽 デジタル・リマスター版』

12/10(日)16:00より※『マリア』と併映 ※DCP上映

The Sun
2005年 ロシア他 1時間50分 出演:イッセー尾形/佐野史郎/桃井かおり

 

昭和天皇が、第二次世界大戦の敗戦直前の御前会議から、占領軍の総司令官マッカーサーと会見し、人間宣言を決断するまでを描く。

 

 

『マリア』

12/10(日)16:00より ※『太陽』と併映 ※DVD上映

Maria
1978年 ロシア 38分

 

ソクーロフ監督は一人のロシア農民マリアを1975年に撮影。9年後、撮影したフィルムを持って村を再訪したソクーロフ監督を待っていたのは、予想もしない出来事だった。後に数多くの傑作を生み出すソクーロフ監督の才能の片鱗がうかがえる作品。

 

『日々はしづかに発酵し…』

12/11(月)16:00より

The Days of Eclipse
1988年 ソ連 2時間18分

 

中央アジアの荒涼としたウラン採掘坑跡地を舞台に、ロシアと中央アジアの青年の交流を軸に、スターリンの強制移住に端を発した民族問題、イスラム教とキリスト教古儀式派との関係、核開発による自然破壊など、複雑なロシア現代史が隠喩のように込められている傑作!

 

『ファザー、サン』

12/12(火)16:00より

Father, Son
2003年 ドイツ他 1時間24分

 

静かな町に暮す父と息子は互いを大切にしながら暮らしていた。軍を退職した父は職さがしに、軍人養成学校に通っていた息子の自立の時期がやってくる~。キャストはいずれも素人。絵画のように美しい映像と繊細な音楽が印象に残る父子愛の物語。

 

『牡牛座~レーニンの肖像』

12/13(水)16:00より

Taurus
2001年 ロシア 1時間34分

 

1922年のとある夏の日、モスクワの南東35キロに位置するゴールキ村でレーニンが療養していた。彼は右半身が麻痺し、入浴も着替えも1人ではままならない。かつての面影はなくなっていた。

 

『チェチェンへ アレクサンドラの旅』

12/14(木)16:00より

Aleksandra
2007年 ロシア他 1時間32分

 

チェチェンのロシア軍基地で、軍務に従事する孫のデニスのもとに会いにゆく祖母のアレクサンドラが見たものとは。 実際のロシア軍駐屯地で全編を撮影。現実の政治状況を生々しく切りとった緊迫の映像も注目に値する。

 

 

「映画のある風景」2022  著:志尾睦子 発行:SDI総研より一部抜粋

ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ。この世界的映画監督も実は高崎を訪れた事がある。 1995年第9回の映画祭で、特集という訳でもなく洋画セレクションの1本としてプログラムされたソクーロフの処女作『マリア』の上映のために来日し、約一週間を高崎で過ごしたという。当時ソクーロフ監督は44歳。20代からその才能を発揮して来たものの、激動のソビエト、映画は検閲にかかり公開禁止処分を受けた。そのためにソクーロフの作品が世に出回り始めたのはペレストロイカ以後の事だった。 瞬く間に世界にその名を知らしめる存在となった訳だが、世界に発信し始めた頃にいち早くその作家性に注目し、高崎まで呼んでしまった茂木正男前代表たちの心意気は、やはり並大抵のものではないなと思える。世界に誇る偉大な映画作家は、それ以降もコンスタントに映画製作を続け、今や世界的な巨匠だ。 当時、ソクーロフ監督が高崎滞在中にリクエストしたのが、「旧軍人に会いたい」「建築現場が観たい」「盆栽の事を知りたい」「神社と大木がみたい」だったそうで、前代表らは市内はもちろんの事、沼田や赤城まで車をとばし県内あちこちを案内して回ったという。のちにソクーロフ監督は昭和天皇に焦点をあてた『太陽』を2005年に発表したが、この作品を観て、前代表は群馬で過ごしたあの一週間がすでに『太陽』の準備期間だったと気がついたという。

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