現代ヨーロッパの縮図とも言える大都市ブリュッセル。終電車を逃した掃除婦が帰宅するまでを描いた、小さな小さな一夜の旅路。 カンヌがベルギーの新鋭バス・ドゥヴォス監督を発見した記念碑的作品。
現代のヨーロッパ映画シーンで最も重要な若手作家の一人
バス・ドゥヴォス監督 2作品上映
2014年に⻑編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注⽬を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。1983年⽣まれのドゥヴォスは、これまでに⻑編4作品を監督。いずれも多⾔語・多⽂化が共⽣し「ヨーロッパの縮図」とも⾔われるベルギーにおいて、現代社会では⾒落とされてしまう些細な⽇常の断⽚をすくい上げて描くスタイルが特徴的だ。16mmフィルムの淡い美しさをたたえたスタンダードサイズの映像と、唯⼀無⼆のサウンドスケープを響かせるギター、ゆるやかに展開してゆく物語に⾝を委ねると、ふだんは⾒落としがちな、⼈のさりげない優しさや思いやりに気づかされる。
『Here』
『ゴースト・トロピック』