母と二人暮らしで家や学校から自由になりたい中学2年生の七海。若い頃に妻を亡くした77歳の元船乗りの寺田。七海はある日、寺田や老人たちが集う「憩いのベンチ」にやってくる。寺田は人の心を読むことができる七海に驚き2人は心の交流を持つようになる。家出を繰り返している高校生・雅人、夫を亡くしたばかりの岬ら、心に傷を持つ人たちが出会い“小さな希望”をつかんでいこうとする物語。