1948年のハンガリー。家族をホロコーストで失くした16歳の少女クララは、保護者となった大叔母にも同級生にも心を開かずにいた。ある日、診察で訪れた医院で42歳の寡黙な医師アルドと出会う。クララは彼に自分と同じ孤独を垣間見て次第に心を開いていく。やがて2人は寄り添うことで徐々に人生を取り戻していくが、スターリン率いるソ連の弾圧によって再び時代に翻弄されてしまう。