青森県の北津軽郡で暮らす相馬いとは、母を早くに亡くし、津軽三味線の名手である祖母仕込みの女子高生になった。だから、いとは方言なまりが同世代たちよりも激しい。普通に話しているだけで笑われてしまうから、いとは引っ込み思案になっている。ある日、いとは自分を変えたくて大都会青森市でアルバイトを始めるのだが。大切なもののために奮闘する女子高生の成長録が爽やかに痛快に描かれる。