インフォメーション
2023年8月18日
8/25(金)より開催《特集》ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ リプリーズ※8/25再投稿
ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ リプリーズ
現代映画に多大なる影響を与え続ける孤高の映画作家、ジョン・カサヴェテス。
愛を、喪失を、人生を細やかに捉え、観る者の感情を揺さぶる至高の6作品を一挙上映いたします。
上映期間:8月25日(金)~9月7日(木) 2週間上映
特別料金
〇当日券 一般:1,500円/大学・専門学生:1,200円/シニア1,100円
会員:1,100円/しょうがい者割引:1,000円
高校生以下800円
上映作品
『アメリカの影』
Shadows
1959年 アメリカ 1時間22分
出演:ベン・カラザース/レリア・ゴルドーニ/ヒュー・ハード/アンソニー・レイ/ルパート・クロス
マンハッタンに暮らす若者たちのありのままの姿を描いた、カサヴェテスのデビュー作にして、後の映像作家たちに大きな影響を与えたインディペンデント映画の金字塔。シナリオなしの即興演出で、俳優たちの揺れ動く感情を見事に捉え、映画の新たな方向性を確立した。大のジャズ好きだったカサヴェテスが依頼したチャールズ・ミンガスの即興演奏もスタイリッシュで魅力的。
『フェイシズ』
Faces
1968年 アメリカ 2時間10分
出演:ジョン・マーレイ/ジーナ・ローランズ/シーモア・カッセル
関係の破綻した中流アメリカ人夫婦の36時間を描く。男女の愛の葛藤を描いたカサヴェテス一連の作品の原点。自宅を抵当に入れて撮影した監督第2作。アカデミー賞3部門(脚本賞、助演男優賞、助演女優賞)にノミネートという成果を挙げ、ハリウッドにその存在を認知させた革命的傑作。ヴェネチア国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞。
『こわれゆく女』
A Woman Under the Influence
1974年 アメリカ 2時間27分
出演:ジーナ・ローランズ/ピーター・フォーク/マシュー・カッセル
精神のバランスを崩した妻と、土木工事の現場監督を務める夫。壊れかけそうな家庭を繋ぎとめようとする夫婦愛を描いたカサヴェテスの代表作の一つ。脚本はジーナ・ローランズ主演の戯曲として執筆。ゴールデングローブ賞最優秀女優賞(ドラマ)受賞。アカデミー賞主演女優賞、監督賞ノミネート。
『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』
The Killing of a Chinese Bookie
1976年 アメリカ 2時間15分
出演:ベン・ギャザラ/ミード・ロバーツ/ティモシー・アゴリア・ケリー
暗黒街のマフィア、ストリッパー、ナイトクラブ、犯罪。フィルム・ノワール的なテーマを持つカサヴェテス作品の中でも特異な1 本。カサヴェテス映画の要の役者であり、公私ともに盟友のベン・ギャザラが、巨額の借金を背負いこみ事件に巻き込まれていく場末のクラブのオーナー、コズモを見事に演じ、圧倒的な存在感を示す。
『オープニング・ナイト』
Opening Night
1977年 アメリカ 2時間24分
出演:ジーナ・ローランズ/ジョン・カサヴェテス/ベン・ギャザラ
一人の有名舞台女優を通して、人が”老い”を自覚し始めた時に感じる焦燥や不安を描いた作品。ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞したジーナ・ローランズの演技は必見。カサヴェテス作品の中で本作が唯一「夫婦役」として共演している。
『ラヴ・ストリームス』
Love Streams
1984年 アメリカ 2時間21分
出演:ジーナ・ローランズ/ジョン・カサヴェテス/ダイアン・アボット/シーモア・カッセル
他人を愛することに不器用ながらも、愛や孤独をテーマにした小説を書く弟と、その深い愛ゆえに狂気に陥っていく姉の内面の荒廃を描く。「愛、孤独、家族」を主題にしたカサヴェテス映画の集大成ともいうべき傑作。ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。