姉との禁じられた愛の記憶を小説に書き、雪山で自殺しようとする弟と、聖なる夜にオフィスで残業する姉。その二人の現在に、記憶=小説がフラッシュ・バックされていく。雪山と都会、現在と過去という二つの時間が溶け合う瞬間、弟のささやく声は物語の全てを宙づりにする……。
『夢で逢えたら』と併映
七里圭監督デビュー20周年×シネマテークたかさき開館20周年
特集上映 映画作家 七里圭
デビュー作『のんきな姉さん』から最新作『ピアニストを待ちながら』まで。主に自主製作で映画を作り、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションなど実験性に富んだ作品を世に放つ七里圭監督の作家性に迫ります。