パリの街並みを望む小さなアトリエ。イラストレーターのサンペと小説家のゴシニは、いたずら好きの男の子のキャラクター、ニコラに命を吹き込んでいた。ニコラを描きながら、望んでも得られなかった子供時代を追体験していくサンペ。そして物語をつくるゴシニもまた、ある悲劇を胸に秘めていた。ニコラの存在は、そんな彼らの友情を永遠のものにしていく。フランスで50年以上愛され続ける児童書「プチ・ニコラ」の誕生秘話。