かつては韓国の乗馬界のホープだったチャンスは、父親の会社の倒産で多額の負債を背負って岡山県真庭市に流れ着き、今はベトナム人労働者たちとともに採石場で働いている。一方、刑事の父と二人暮らしの女子高生・山吹は、交差点でひとりサイレントスタンディングを始める。二人とその周辺の人々の運命は、本人たちの知らぬ間に静かに交錯し始める。地方に生きる人々に光を当て続ける山﨑樹一郎監督の長編第3作。