2014年、関西電力大飯原子力発電所の運転停止命令を下した樋口英明・福井地裁裁判長は、定年退官を機に、日本のすべての原発に共通する危険性を広める活動を始めた。原発が地震に耐えられない構造であることを指摘する“樋口理論”の啓発だ。一方、福島では放射能汚染によって廃業した農業者がソーラーシェアリングに農業復活の道を見出す。原発事故から11年。脱原発への「理論」と「実践」を巡るドキュメンタリー。