元看板職人のラヒムは、借金を返せなかった罪で投獄されている。ある日、彼の婚約者が偶然、金貨が入ったバッグを拾った。金貨で借金を返せばすぐにでも出所できるが、罪悪感を抱いた彼は金貨を持ち主に返すことを決意する。その行動はメディアで報じられ“正直者の囚人”として瞬く間に英雄に祭り上げられていく。ところがＳＮＳである噂が広まったことで状況は一変。事態は吃音症の幼い息子も巻き込んだ大騒動へと発展していく。