岡山県の精神科治療院で長年治療にあたってきた山本医師。患者の社会復帰施設を造るなど、入院中心だった精神科医療の転換に尽くしてきたが、高齢を理由に82歳にして引退を決意した。医師という立場を離れた山本さんが、妻の芳子さんとどんな生活をしていくのか。前作「精神」から10年を経て、助ける側から助けられる側へと変わりゆく二人の生活を、ありのまま捉えたドキュメンタリー。